実際、2019年11月30日に開かれた「日中優良美容ブランド選出企画」の記者会見は、多くのメディアによって取り上げられた。会場は上海の高級ホテル「東郊賓館(Dongjiao State Guest Hotel)」で、出席者は200人超。しかも、上海市市場監督管理局、上海港サービス事務所、上海労働組合連合労働者サービスセンター、共産主義青年団上海市委員会事務所の幹部などに加え、ソフティモ、ジュレーム、KATE、フリープラス、マンダム、ハーバー研究所、TAKAMI、パーフェクトワンなどの日本のブランド関係者も集まった。挨拶に登壇したのは、人民日報デジタル(上海)や上海港サービス事務所の幹部、中国出身で日本でも活躍する経済ジャーナリスト・莫邦富氏などで、重鎮ばかり。熱気に包まれた会場の模様が中国全土に発信されたように、「日中優良美容ブランド」に選ばれたブランドの露出も高まるに違いない。

「日中優良美容ブランド選出企画」では、人民日報デジタルが日中の美容・化粧品ブランドを選出する。上限は100ブランドで、そのうち日本ブランドが8割を占めるという。その後、1月15日から2月15日まで消費者投票を行い、安全性が高い30ブランドを選ぶ。投票は「微信(WeChat)イベント公式アカウント」「人民網」「人民日報電子閲報欄」の3カ所で行う。李佳琦が1〜2週間に1度、SNS「微博(Weibo)」とライブ配信で情報を発信し、投票を呼びかけるほか、提携メディアも積極的に記事を配信するから、ここでもブランドの露出が高まる。

表彰式は2月29日に上海で行われる。30選のブランドが平等にたたえられ、その模様は中国全土で報道される。さらに、イベント終了から3カ月間、選ばれた100ブランドは「中日美粧優選品牌」というロゴを、30選のブランドは「中日美粧優選30佳品牌」というロゴを使用できるという。