王者ミルボンに挑むナプラの存在感

美容室専売ブランドを展開するプロフェッショナルメーカー。その頂上決戦が見ものだ。主役は、トップメーカー・ミルボン、二番手のナプラである。特に、ここ数年のナプラの勢いは、目を見張るものがある。ナプラがルベルを抜いて、プロフェッショナルの水物のメーカー別売上で2位に食い込んだのが2017年。現在の売上高を見ると、トップのミルボンは351億8500万円、一方のナプラは19年7月に行われた代理店会で発表された速報値で220億円。まだ100億以上の開きがあるとはいえ、数字ほどの差は感じられない。

近年のナプラの売り上げの伸び率から見て、プロフェッショナル市場では向こう10年、間違いなく、この2社の競争が市場の行方を左右する。ヘアサロン市場に詳しい人は、ナプラは、気づいたら伸びていた伏兵という印象が強いのではないだろうか。時代の寵児というものは、得てして、そんなものなのかも知れないが、その勢いは本物。王者ミルボンの牙城を揺るがしても不思議はない。