中国市場は、新型コロナウイルスの影響が沈静化しつつある。最初の流行が過ぎただけ、という見方もあり、予断を許さない状況は続いているが、例えば、上海の化粧品関連企業は2月下旬から幹部の出社を再開。1週間間隔で出社する社員数を増やし、今では平時の体制に戻っている。

衛生対策は変わった。新型コロナウイルスに伴う自宅待機の教訓から、外出時のマスク着用は習慣化した。中国政府の大号令のもと、現地マスク工場がフル稼働を続けた結果、余剰在庫が生じた模様すらある。以前は1元(約15円)未満だったマスクの販売価格は、5元以上まで高騰したものの、現在は2元まで下落している。ある中国企業は、全社員に週5枚のマスクを配布し、社内での着用を義務化している。日本とは異なり、マスクの入手が容易になったからだと言える。

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