あらたの2020年第2四半期決算は売上高4063億4100万円(前年同期比6.6%増)、営業利益50億3600万円(同12.5%増)、経常利益54億300万円(同15.6%増)と第2四半期として過去最高の業績となった。販管費は前年同期比104.8%となったが、売り上げが同106.6%と販管費の伸び率を上回ったことで、経常利益率も1.3%と前年同期よりも0.1ポイント改善した。

業態別売り上げを見ると、昨年に引き続き高い伸びを見せたのはドラッグストアだ。業態別売上構成比は48.7%、売上高は同6.7%増だった。伸長傾向にあるヘルス&ビューティ商品の買い場としての地位を確立しており、引き続き伸びが期待できる。

SMやGMSも前期比それぞれ5.5%増、4.8%増と好調だったが、須崎裕明社長は「8月までは前年割れ、9月の駆け込み需要が売り上げを押し上げ、増収に転じた」と分析。またカテゴリー別の売上高もいずれも好調だったが、特に紙製品とハウスホールドは、9月単月で前期比133.7%、127.3%と、駆け込み需要の好影響を大きく受けた。

10月はこれらの反動が懸念されるところだが、須崎社長は「10月は想定よりも落ちておらず、9月に売れた商品のリピートがあるなど、トータルで見ると反動減はあまり見られない」とコメント。11月中も注意深く状況を見ていく必要があるとしている。

今期は中長期計画「あらたセカンドステージ」の最終期であるこも考慮。RPA導入で社内業務の効率化を加速させていくことやホワイト物流推進運動に参加し、物流面での効率化も積極的におこなっていくことを改めて強調した。

一方、PB商品開発にも注力。今後は価格訴求のみならず、ブランドを意識しないカテゴリーを中心に、より付加価値の高い商品の開発・提供を目指す。また、現在「その他」の業態に含まれる国内EC、越境EC・海外事業といった成長率の高い事業も引き続き強化していく方針だ。