酷暑を追い風に需要が拡大

厄介な存在になった。そう業界関係者が言うのは2024年2月発売の「by365」(ナリス化粧品)のことだ。子ども用おむつに使われる吸水ポリマーの発想を応用し、「塗った感覚がない」独自の使用感を実現。紫外線防御にとどまらない価値提案が支持を集め、配荷店を拡大している。猛暑や紫外線量の増加で使用機会が拡大した一方、消費者の目は厳しさを増し、単なる高SPF・高PAでは満足しない層が確実に広がった。紫外線防御効果だけでは商品の差別化はできず、使用体験や情緒価値までを求める消費者への対応が競争の前提条件になったことを「by365」の成功が物語っている。

日焼け止めの付加価値競争が激化する背景には、需要拡大が続いている現実がある。25年の夏は、気象庁が1898年に統計を開始して以来、127年間で最も暑い年となった。近畿地方では梅雨明けが6月27日と例年より大幅に早まり、酷暑が前倒しで訪れた。

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