大幸薬品の2025年12月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比15.7%減の24億1200万円、営業利益90.3%減の4600万円、経常利益96.1%減の2000万円、親会社株主に帰属する中間純利益63.4%減の2億7900万円と大幅減収減益だった。売り上げは、医薬品事業の減収が響いた。利益面では、医薬品事業の減収影響などによる売上総利益減、感染管理事業における広告宣伝費の増加などによる販管費の悪化が大きく影響した。

事業別に見ると、医薬品事業の売上高は16.9%減の22億600万円、セグメント利益は44.6%減の6億100万円。売り上げは、主力の「正露丸」の供給課題が響き、国内、海外とも苦戦。利益は減収の影響でほぼ半減となった。同事業のうち、国内向けの医薬品売上高は7.5%減の16億9700万円、海外向けは37.9%減の5億800万円と低調だった。

感染管理事業は、国内のインフルエンザ流行時期にあわせてWEBでの広告を強化するなど、効果的なマーケティング費用の投下などコストコントロールに努め、収益性の改善に注力。これらの結果、売上高はほぼ横ばいの2億300万円、セグメント利益は1億5100万円の欠損だが、前年同期から4400万円改善した。

25年12月期通期業績は、売上高0.1%増の63億円、営業利益65.9%減の2億1500万円、経常利益70.9%減の2億円、親会社株主に帰属する当期純利益66.6%減の3億円と前回予想を据え置いた。