新型コロナで明らかになった専門店業態の強み

化粧品専門店業態の潮目が変わった。新型コロナがもたらした化粧品市場へのマイナスインパクトは大きい。全国の専門店も休業を余儀なくされ、未だに販売の要であるタッチアップを自粛している地域も少なくない。それでも、専門店は他チャネルに比べて、業績の戻りが段違いに速い。インテージSRI(全国小売店パネル調査)データによると、ドラッグストアの化粧品販売金額(前年同期比)は、7月がマイナス14.62%、8月がマイナス8.91%、前年の消費増税の影響がある9月はマイナス39.17%。それに対して、専門店は、例えば、MASAYA(岡山県)は34店舗中29店舗が休業したものの、すでに客数は9割まで回復。ルック(広島県)も21年2月期の通期業績は目標をクリアする見込み。紅屋(鹿児島県)は、9月に年に一度の大セール(創業祭)を行い、コーセーを取り扱う路面店では日本一の売り上げを叩き出したという。大手メーカー幹部は次のように言う。

「百貨店はずっと厳しく、ドラッグストアも日用品ばかりで、化粧品が戻ってこない。専門店の回復ぶりには、頭が下がる思いだ」

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