中国の有力メディア「人民日報」傘下の「人民日報デジタル」は、「第1回 日中優良美容ブランド選出企画」を開催した。目的は、中国消費者が輸入品を選ぶ際の目安となる情報を提供すること。一般人が投票(期間は50日)し、安心・安全、品質などを評価された30ブランドが選ばれる。投票は、人民日報電子スクリーンおよび人民網、本企画の微信(ウィーチャット)公式アカウントで同時に募った。その結果、3月5日までに合計35万6119回の訪問があり、20万3270票の投票があった。これをもとに選ばれた30ブランドには、クレ・ド・ポー ボーテやファンケル、ポーラ、イプサ、スック、アルビオンなど、日本を代表する化粧品ブランドが並んだ(画像参照)。人民日報を含む大手メディアが積極的に情報を発信することで、越境ECの拡大および一般貿易への切り替えを促進するとともに、中国公的機関と日本ブランドの関係をつくり、将来を見据えた意見交換などを加速させていこうとしている。

人民日報デジタルは、「第2回 日中優良美容ブランド選出企画」に向けて動き出しているものの、新型コロナウイルスの影響でスケジュールは依然として未定である。ただ、2018年11月5日の「第1回 中国国際輸入博覧会」で、習近平国家主席が輸入関税の引き下げと市場アクセスの拡大を約束し、今後の輸入拡大の流れが鮮明になった。新型コロナウイルスが発生した後も、化粧品の輸入促進を目指す流れに変わりはない。人民日報デジタルは、「日中優良美容ブランド選出企画」をどのように発展させていこうとしているのか。責任者の孫明・人民日報数字伝播(上海)有限公司総監に話を聞いた。

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