花王は8月8日、「SOFINA(ソフィーナ)」から新ブランド「SOFINA BASIC+(ソフィーナ ベーシック)」(全2品・1210~2750円※編集部調べ)を発売する。今年1月に始動した「新生SOFINA」戦略の一環として、1000円以上2000円未満の“新・中価格帯”スキンケア市場に参入する。高価格帯と低価格帯への二極化が進む中、品質と価格のバランスを重視する生活者層を取り込み、ソフィーナブランドの新たな顧客基盤の構築を図る。

「SOFINA BASIC+(ソフィーナ ベーシック)」(全2種・1210~2750円)

ソフィーナは1982年の誕生以来、皮膚科学研究を基盤とした商品開発を進めブランド価値を高めてきた。今年1月からはカウンセリングブランドとして「SOFINA iP(ソフィーナiP)」「SOFINA Primavista(ソフィーナ プリマヴィスタ)」「SOFINA ALBLANC(ソフィーナ アルブラン)」、オンライン向けとして「SOFINA SYNC+(ソフィーナ シンク)」とブランド価値を集約し、「生きる力を呼び覚ますサイエンス」をブランドコンセプトに掲げる“新生SOFINA”として再始動している。これに合わせてブランドロゴも刷新。従来の資産を継承しながら、より先進性と力強さを感じさせるデザインへ改めるとともに、肌の生命力や細胞の鼓動を表現した新モチーフ「SKIN beat(スキンビート)」を採用した。

今回のソフィーナ ベーシックは、セルフ市場に向けたブランドとして位置づける。同ブランドを投入する背景には、スキンケア市場の構造変化がある。インテージSRI+によると、25年度のドラッグストアやスーパーなど一般店販市場は、2000円未満の商品が数量ベースで約8割を占める一方、1000円未満の市場が縮小し、1000円以上2000円未満の市場が伸長している。花王はこの価格帯を“新・中価格帯”と定義し、新たな市場として開拓する方針だ。

花王化粧品事業部門プレミアムブランドビジネスグループ長の池辺順子氏は、「生活者は単に安い化粧品を求めているのではなく、効果が期待できるものにはしっかり対価を払う『メリハリ投資』をしている」と説明。基礎ケアでは価格を重視しながら、美容液など高機能カテゴリーには積極的に投資する傾向が強まっているとの認識を示した。

花王化粧品事業部門プレミアムブランドビジネスグループ長の池辺順子氏

ソフィーナ ベーシックは、花王が40年以上にわたり続けてきた角層研究をベースに開発した。セリン、スクロース、塩化ナトリウムなどを特定比率で組み合わせることで、空気中の水分を取り込み続ける「自発吸水現象」を応用した花王独自の「自発吸水テクノロジー®」を採用。従来の“与えた水分を保持する”発想とは異なり、肌が自ら水分を引き込む状態を目指した。

ラインアップは「SOFINA BASIC+ うるおいターボ化粧水」(160㍉㍑・1430円、レフィル150㍉㍑・1210円、320㍉㍑・2750円※同)と「SOFINA BASIC+ うるおいターボ乳液」(120㍉㍑・1650円、レフィル110㍉㍑・1430円※同)の2品。化粧水は自発吸水テクノロジーを搭載。乳液には「高浸透セラミドケアテクノロジー」を採用し、セラミドケア成分をより多く角層へ届ける処方を実現した。乾燥によるざらつきや化粧ノリの低下、インナードライなどの悩みに応える。

販売は全国のドラッグストアやスーパーなどセルフ市場を中心に展開。今後は香港、台湾への投入も予定している。ソフィーナ ベーシックを新たな顧客接点としながら、SOFINA iPやアルブランなど上位ブランドへの送客も図る考えで、2030年にはソフィーナ全体で25年比150%の売り上げ成長、ユーザー数は同1.7倍の420万人の達成を目指す。