ナリス化粧品は、これまでの同社のアイクリームには使用してこなかったワックス系の成分を微粒子化して配合することにより、肌表面と内部をハリ感で支えられるアイクリームの処方を確立した。

目元周辺の皮膚は身体全体の皮膚の中でも特に薄いと言われており、日々のまばたきに加えて、近年のスマホやPCの長時間使用による筋肉の酷使、さらには加齢も重なることで目元の老化が急激に進んでいると考えられる。また、アイメイクだけではなく、まつ毛エクステやつけまつ毛、カラーコンタクトの使用なども目元への負担を増やす要因となるため、目元のたるみ・シワ・クマといった悩みは中年期以降の人だけでなく、もはや若年層にとっても身近な問題となっている。

このような背景から、同社では目元のケアアイテムであるアイクリームにおいて、通常のクリームとは異なるアプローチが必要であると考え、目元のたるみやシワ・クマをケアするためには、皮膚の表面にはピンと張るようなハリ感を与え、肌の内側はふっくらとした潤いで満たす独自のテクスチャーが必要であるという結論に至った。

一般的なスキンケアアイテムは、肌を柔らかくすることで潤いを抱え込み、ふっくらとしたハリ感や透明感を高めるものが主流だ。しかし、今回の研究の出発点は、肌を柔らかくするのではなく、あえて硬くすることだった。肌をしっかりと支え、たるみのない状態を目指す中で着目したのが、これまで同社のスキンケア品には配合したことのない硬いワックス成分だった。

この成分は本来、成型や形状維持を目的として、固形の口紅やヘアワックスなどに使うことがほとんどだった。そのため、研究当初はワックス成分をクリームに配合しただけでは、アイクリームの容器として使用する細口のチューブの口元から出しづらいほど硬くなってしまい、皮膚の表面に強い膜感が残るだけで、肌への浸透感は得られなかった。

この課題を解決すべく研究を重ねた結果、ワックスを微粒子化することでワックスの浸透性が向上し、肌の内側からしっかりとしたふっくら感を生み出すことが可能になった。さらに肌表面に対しては、微粒子化したワックスとの相性の良い「皮膜形成剤」を配合。肌の表面にピンとしたハリ感を出すことで、内と外の両面側からハリを感じるアイクリームの処方化に成功した。

左:未処理 右:微粒子化したワックス

この処方について複数のパネラーによる4週間の塗布試験を行ったところ、継続使用による効果だけでなく、塗布直後の即時的な変化も確認できた。つけた瞬間と使い続けるほどの実感の両方で顕著な効果が期待できる。

使用前

研究品を4週間塗布

未塗布

研究品を塗布した直後