女性管理職のママ比率は10年前の倍以上

ナリス化粧品は女性が働きやすい会社だ。多様な支援制度があり、前向きに利用する風土も根付いている。だから、出産、育児での退職はほとんどない。社内には未就学児はもちろん、中学生や高校生、大学生を育てるたくさんのママ社員が活躍。それがヒット商品の創出にも結び付いている。このような組織を作り上げたのは、昨日今日のことではない。30年にも及ぶ仕事と家庭の両立支援が実を結んだ結果である。

始まりは、1995年4月に創業家出身で、現社長の村岡弘義氏が入社したことだった。ナリス化粧品の女性社員の多くが出産を機に退職する実態を見て、女性が働きやすい会社でなければ、化粧品メーカーは継続できない、と強い危機感を持った。さっそく、社員の悩みや希望を上司を通さずに直接人事部に申告できる「自己申告制度」を導入。丁寧に社員の声に耳を傾けることで、仕事と家庭の両立を実現する制度を整えていった。同社経営企画室広報の横谷泰美氏は次のように説明する。

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