社員裁量で働き方を選ぶ独自スタイルを構築
120の職種、300の社内規定。化粧品に加え、レストラン、保育、教育、実業団など多彩な事業を持つ資生堂には、労働条件の異なる社員がたくさんいる。それぞれの職種に適した働き方改革を進めるのは至難の業。だが、それでも資生堂は1990年代から育児休暇制度、育児に伴う短時間勤務制度の導入など、常に働き方改革に挑んできた。その積み重ねがあるから、2021年に始めた社員がオフィスワークとリモートワークを自由に組み合わせて働く「資生堂ハイブリッドワークスタイル」も軌道に乗っている。
資生堂はコロナ前からリモートワーク制度を持っていたが、それほど利用率は高くなかった。状況を変えたのはコロナだ。感染抑制の観点から、ほぼ全社員が在宅勤務を実施。その経験からリモートワークのメリット、デメリットが明らかになった。例えば、リアルの会話が育む社員同士の信頼関係がなければ、画面越しの会話は成り立たない。スキンケアのテクスチャーや香り、メイクアップの色の見え方などの商品開発も在宅勤務とは馴染まない。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。
- 1
- 2
