61年ぶりの新ベビーブランドの誕生だ。牛乳石鹼共進社は、ベビースキンケアブランド「カウブランド ベビー」を立ち上げ、その第一弾として「カウブランド ベビー 全身泡ウォッシュ」(ポンプ付き400ミリリットル・1210円、詰め替え用350ミリリットル・880円)、「同 スキンミルク」(300グラム・1540円)を2022年9月よりベビー専門店、ネット販売で順次発売する。それに伴い、9月6日に東京・新宿において製品発表会を開催した。

「カウブランド ベビー」は、牛乳石鹸共進社としては8年ぶり、ベビーブランドとしては61年ぶりの新ブランドとなる。今回発売する2品は、子育て世代のスキンケアへの悩みやトラブルを軽減する商品を届けたいとの思いのもと、〝お悩みレス処方〟をコンセプトに商品を開発。食品成分を約90%使用した、目にやさしい(しみにくい)低刺激処方で、赤ちゃんの口や目に入る不安を軽減したこだわりの処方となっている。両商品とも香料、鉱物油、アルコール、色素、パラベン不使用で、セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸といった素肌と同じ保湿成分を配合。生まれてすぐから使えるのが特徴だ。

「カウブランド ベビー 全身泡ウォッシュ」は、1本で頭も顔も洗える泡タイプの洗浄剤。赤ちゃんの汗や汚れをやさしく洗い流す。「カウブランド ベビー スキンミルク」は、顔、体に使える赤ちゃんの肌をしっかり保湿するポンプタイプの乳液。赤ちゃんだけではなく、産前・産後の大人のケアにも使用可能だ。中身が空気に触れない密封ポンプのフレッシュボトル採用により、最後まで残さず衛生的に使い切ることができる。

パッケージには、「赤箱」「青箱」に共通する牛のデザインをあしらい、やさしさを想起させるピンクの色調を採用している。

発表会では、牛乳石鹼共進社マーケティング部の宮崎信也部長が登壇。ベビーブランドでは「キューピー」以来の新ブランド投入となることを説明。「お客さまから牛乳石鹼は昔から変わらないとよく言われますが、『赤箱』一つとっても実は11代目とリニューアルを繰り返しています。変わらないでいるには変わり続けないといけないという思いで今回の商品を発売するに至った」と、新ブランド投入の思いを語った。

新ブランド開発を担当したマーケティング部の森雄輝副主任は、妊娠・出産の際に情報があふれ、どういう商品を買ったらいいかわからないと悩む生活者が多いことを紹介。ベビースキンケアでママ・パパの育児不安やトラブルに寄り添い支援する、不安なママ・パパが情報量が多い中で悩み少なく選べるといった2点を重視して商品の開発に当たったことを披露した。

その後、同社総合研究所の岩佐めぐみさん(現マーケティング部副主任)、際川香菜さんが、目、口、肌、品質の四つの軸で安全性にこだわった〝お悩みレス処方〟について説明した。

月刊『国際商業』2022年11月号掲載