牛乳石鹼共進社は1月17日、ビームスとのコラボレーションイベント「銭湯のススメ。」の記者発表会を東上野の銭湯「寿湯」(東京都台東区)で開催した。同イベントは1月18日から2月19日まで、限定アイテムをビームスの新宿店舗「ビームス ジャパン」(東京都新宿区)で販売するほか、銭湯の情報誌の発行、都内約550の銭湯をジャックしたスタンプラリーなどを行うものだ。

同イベントでは、牛乳石鹼にとって初となるコラボ商品である牛乳石鹼「カウブランド橙箱」(370円)を発売。爽やかなシトラスフローラルの香りのデオドラントソープで、ビームスカラーのオレンジの箱が目を引く限定アイテムだ。既存の「赤箱」「青箱」に慣れた生活者にとって新鮮で新たなファン獲得にもつながりそうだ。そのほか、イラストレーターの長場雄氏が描き下ろした「牛乳石鹼」を象徴する牛のイラストをプリントしたミズノ(MIZUNO)の吸水タオル(2400円)や、たためる湯オケ(1700円)など、銭湯で使える商品をメインに、ショルダーバッグ(5500円)やTシャツ(3500円)、キャップ(4500円)など9アイテムを揃える。ポップアップショップの他に、同期間限定でビームス公式オンラインショップおよび「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」でも販売する。なお1月27日まで、牛乳石鹼誕生の地である大阪の「ヘップファイブ1階のアトリウム催事スペース」(大阪市北区)でも取り扱う。

   牛乳石鹼「カウブランド橙箱」

      限定アイテム

また銭湯情報誌「銭湯のススメ。」は、“すべての銭湯は素晴らしい”をテーマに制作。1月18日から「ビームス ジャパン」と「ビームス ストリート 梅田店」、都内の銭湯で配布する予定だ。スタンプラリー企画では、配布する台紙に各銭湯のスタンプを集めて「ビームス ジャパン」に持参すると、スタンプの数に応じてオリジナルアイテムが当たる抽選会に参加できるというもの。景品にはTシャツやサコッシュなどを用意し、なくなり次第終了となる。

記者会見は、銭湯絵師の田中みずき氏が当日描き上げたばかりの「銭湯のススメ。」仕様の壁画をバックに行われた。あいさつに立った、牛乳石鹼共進社マーケティング部の上野正雄部長は「今回のコラボはビームス様からの提案がきっかけで実現した。当社は今年5月に110周年を迎えますが、お風呂文化を伝える記念イベントを考えていたときに声をかけてもらった。このコラボイベントが、お風呂や銭湯の良さを再発見するきっかけになればいいと考えています」と語った。

銭湯絵師の田中みずき氏が描いた「銭湯のススメ。」仕様の壁画

続いて、同社マーケティング部の宮崎清伍広報担当は、ビームスとコラボした理由について、「当社が長年、銭湯活性化に取り組んでいますが、ビームス様とコラボすることで、今まで出会っていなかった方との接点拡大に期待したい」と語った。

牛乳石鹼共進社にコラボを打診した理由について、ビームスの設楽洋社長は「当社は“モノからコトへ、コトからヒトへ”といった、コミュニティティブランド確立を目指している。生活者のコミュニティの一つとして銭湯が思い浮かんだ。牛乳石鹼共進社とのコラボがコミュティブランドへと近づく一つの方法と考えた」と語った。

    東上野の銭湯「寿湯」