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マンダムは5月15日、MBO(Management Buyout・経営陣による買収)を経て非上場化した。西村健社長が選んだのは、過去の成功モデルを改め、マンダムが、マンダムらしくあり続けるための経営基盤をつくる攻めの戦略である。その改革を実現する主役は、一人一人の社員である。権限委譲を進め、現場が自ら判断し、失敗を恐れず挑戦する。それが人の感性と創造力を重ね合わせ、健康、清潔、美しさを表す「健・清・美」に、楽しさや遊び心の「楽」を掛け合わせたマンダムらしさを生み、2027年の創業100周年を通過点に、次の100年を歩む礎になる。西村社長に攻めの戦略の狙いを聞いた。
権限委譲を進め社員が挑戦できる組織へ
――MBOによる非上場化を選んだ理由は何でしょうか。
西村 非上場化は手段であって、目的ではありません。上場を続けることは可能でした。しかし、それが必ずしも、マンダムらしくあり続けることと一致するとは思えませんでした。成長すれば、どのような会社になってもよいわけではない。会社として生き延びることと、マンダムらしくあり続けること。その両輪をどう回すかを21年に経営を引き継いでから、ずっと考え続けてきました。ブランドの育成、アジア市場への挑戦、人財育成、研究開発には5年、10年という長い時間がかかります。短期的に求められる成果との間に生じていたギャップを解消し、必要な投資を続けるために非上場化を選びました。ですから、今回の選択は逃げではなく、次の時代の成長に向けた攻めの基盤づくりと位置付けています。一方、変革の中でも守るものは明確です。社員、ブランド、取引先、生活者との信頼関係、そして企業の根幹にある理念です。人間尊重、自由闊達、お役立ちという創業以来の精神を守り、実現するためにこそ、経営の仕組みを変える手段を選んだのです。
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