氷点下の冷感を体験価値にする
資生堂ジャパンの新価値創出が軌道に乗っている。第1弾の商品は2025年9月に限定発売したグミ洗顔「S 肌グミ(以降、肌グミ)」。若年層の一部に広がった洗顔料を使わないスキンケア習慣に着目し、泡立て不要で、なでるだけで使える新しい洗顔習慣を提案した。グミのような感触、視覚的な楽しさ、SNSとの相性の良さが重なり、若年層の心をつかんだ。その話題が30代以上や男性にも波及し、計画比200%超え(2月末時点)のヒット商品になった。同社は26年6月21日から全国展開することを決定。新価値マネジメント部新価値プロダクトグループの畠山真紀グループマネージャーは、「従来なら洗顔の重要性を啓発する発想になりがちですが、私たちは洗顔をしない生活者を否定せず、なぜそうしているのかを深掘りしました。そこから、水洗い級の手軽さと、使うこと自体が楽しくなる体験価値を両立したことが、支持につながったと考えています」と説明する。
この勢いに乗って26年6月21日に数量限定発売するのが、「S ソルベセラム(以降、ソルベセラム)」である。資生堂グループ初の、冷凍庫で凍らせて使うスキンケア。凍らせるとジェルがシャリッとしたソルベ状に変わり、氷点下の冷感と各種美容成分が肌でじわっと肌どけしてうるおいをチャージする「アイスデリバリー処方」を採用。商品構成は「フレッシュクリア」と「ジューシープランプ」の2品で、前者はビタC(※1)、グルタチオン、グリセリン(保湿)を配合し、うるおい透明感ケアを訴求。後者はナイアシンアミド、水溶性コラーゲン、グリセリン(保湿)を配合し、うるおい毛穴ケアを打ち出す。
※1:2-O-エチルアスコルビン酸
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