貝印はこのほど、新発想のカミソリ「NADESORI(なでそり)」を発売した。子どもでも使える安心、簡便な製品設計にすることで、生活者との接点拡大を図る。6月29日にはなでそりの発売を記念し、生活者参加のもと「親雄で考える肌ケア勉強会」開催した。
なでそりの構想は、組織の垣根を取り払った全社員参加型の社内開発コンペから生まれた。きっかけとなったのは、社員の実体験に基づく課題意識だった。マーケティング本部第一ブランド・商品戦略部の栗田圭子部長は、開発の原点を次のように語る。
「チームでコンペの相談をしていた際、私自身が『小学生の時にガードのないカミソリを使って血だらけになった』という話をしたんです。だったらやっぱり絶対に切れないような、安全に剃れるカミソリがいいんじゃないか、となったのがことの発端です。貝印の爪切りのように、お子さんが最初に使うカミソリも貝印でありたいという思いがありました」
開発に当たり着目したのは、「初めて体毛処理を行う子どもたちの安全」。組織横断でチームを編成し、社内で開発コンペを実施したところ、「なでるように剃れる」「初めてのかみそり」といった開発案が複数のチームから上がったという。そこでこれらの案を融合し、エントリーユーザーでも使いやすく、かつ安全なかみそりの開発をスタート。開発過程では、安全性を担保しつつ撫でるだけで剃れる機構の実現に難航。従来のT型やL型とは異なる形状を模索し、試作と設計を繰り返した末、VIOデリケートゾーン用カミソリの構造を応用した五角形の独自形状にたどり着いた。
4年の開発期間を経て完成したなでそりは、肌の上を撫でるように円を描いて大きく動かすだけで体毛が剃れる。特徴は大きく三つ。一つは高い安全性である。刃の内側と外側に配置された樹脂ガードにより、刃が肌に直接触れにくい構造となっており、怪我のリスクを大幅に低減した。二つ目は簡単な操作性だ。従来のT字カミソリのように毛流れを気にする必要がなく、自由な方向に動かして使用できる。三つ目は使用場所を選ばない利便性。シェービングフォームや石鹸の泡立て、事前の濡らし作業が不要で、乾いた肌にそのまま使用可能だ。ブルーのカラーリングを採用したのは、性別を問わず手に取りやすいと感じてもらうためだ。
5月11日に発売したなでそりは、発売初月の出荷数が計画比300%を記録。公式オンラインストアでの入荷待ち登録者が4日間で約1000人に上り、欠品が発生するほどの反響を呼んでいる。






















