ロート製薬は、独自の培養上清由来技術「ステムCM」を配合した新製品を、百貨店ブランド「episteme(エピステーム)」と医療機関専売ブランド「Dermacept RX(ダーマセプトRX)」から投入する。再生医療研究で培った独自技術を、それぞれのブランド特性に合わせた製品へ展開し、高付加価値スキンケア市場で独自性を打ち出す。6月に掲げたロンジェビティ構想を具体的な製品へ落とし込む取り組みの一環だ。

瀬木英俊ロート製薬社長

瀬木英俊社長は「ロートの考えるロンジェビティは細胞から始まる。細胞同士の対話を整えることが、長年培ってきた細胞研究の英知だ」と述べ、細胞研究を基盤とした技術を商品へ展開していく考えを示した。同社が中核技術に据える「ステムCM」は、脂肪由来幹細胞の培養上清から得られる成分を独自技術でペプチド化した独自素材だ。原料分析では565種類以上のタンパク質を検出した。原料開発から製造、品質評価まで一貫した体制を構築したことも特徴としている。

同社は、この「ステムCM」を共通基盤としながら、ブランドごとに異なる価値提案を展開する戦略を採る。百貨店ブランドのエピステームでは年齢肌への集中ケア、美容医療向けブランドのダーマセプトRXでは施術後のホームケアという、それぞれ異なる役割を担わせる。

「エピステーム ステムサイエンスRXショットa」(8mL×4本・4万2900円)

 エピステームでは、ブランド最高峰シリーズ「ステムサイエンス」から集中美容液「RXショットa」(8mL×4本・4万2900円)を9月1日にリニューアル発売する。再生医療分野の幹細胞研究に着想を得て、新たに細胞老化抑制因子「miR-R(ミアアール)」に着目。この因子の発現量を高める独自技術「ステムEVコンプレックス」を新たに搭載し、「ステムCM」と組み合わせることで、細胞レベルから年齢肌へアプローチする設計とした。美容液を新鮮な状態で角層まで届けることを目指し、1本を約10日間で使い切るスポイトタイプのボトルを採用した。

「ダーマセプトRX ステムアドバンス リチャージクリームマスク」(25g×4枚・8800円)

医療機関専売ブランド「ダーマセプトRX」からは、7月21日に「ステムアドバンス リチャージクリームマスク」(25g×4枚・8800円)を発売する。美容医療の施術後のデリケートな肌に着目し、「ステムCM」に加え、2024年にロートグループ入りした漢方薬メーカー、ユーヤンサン(Eu Yan Sang)の知見を生かした冬虫夏草エキスを配合した。美容施術後のダウンタイム中の肌を保湿しながらケアし、美容施術の効果をより引き出すホームケアを提案する。

同社は、今後も「ステムCM」を単一ブランドの技術にとどめず、チャネルごとに最適化した商品へ展開することで、再生医療研究で培った知見をスキンケア事業全体の競争力へつなげていく。