ロート製薬は、美容医療発想から生まれた機能性化粧品「ダーマセプト RX」ブランドから、レチノールのA反応を科学した浸透コントロールサイエンスを搭載し、高濃度のピュアレチノールを配合した「ダーマセプトRX VAセラム」(30グラム・4950円)を2025年1月27日にロート通販にて新発売する。それに先駆け1月17日に「ダーマセプト RX」ブランドと新商品 「VAセラム」についての勉強会を開催した。
「ダーマセプトRX」は、お客自身で機能性化粧品を正しく適切に使ってもらうことを目的に、医療機関で行われる「問診を経た使い方指導」の考え方をベースに日本美容皮膚研究会監修のもとで構築した、独自の販売システム「ロートメディカルケアメソッド」を採用。効果を追求する製品を、適切に使ってもらうための提案を通じて、一人一人のコスメティックリテラシーの向上を目指している。
勉強会では、プロダクト&ブランドマーケティング部の西村美那子氏が、「ダーマセプトRX」からなぜレチノール配合の化粧品を出すのかについて次のように説明した。
「レチノールは、エイジングケア成分として知名度が拡大し、レチノールを配合したスキンケア製品の市場が拡大しています。レチノールは効果が高い一方で、『A反応』と呼ばれる反応が現れる場合があり、皮膚の赤みや乾燥、皮むけ、炎症等、使用時には注意が必要な成分です。そこで当社は、A反応と向き合い科学することに挑戦し、安心して使用できることはもちろんですが、しっかりと高濃度でピュアなレチノール商品を高い効果を求めるダーマセプトのお客さまに届けたいと考え、ダーマセプトから出そうと開発を行いました」
開発に携わったスキンケア製品開発部の小谷莉子氏は、「効果が高い製品を目指す上では、ピュアレチノールを高濃度に配合した製品を目指すことになります。ただし活性が高い成分を高濃度配合すると、どうしても安全性の面でリスクが高まる。効果と安全性という相反するものをいかに両立するかが課題でした」と開発の苦労を語った。
課題を解決したのが、三つのこだわり。一つ目が独自技術の「浸透コントロールサイエンス」だ。レチノールが皮膚に深く浸透し効果を発揮。安全性を担保するには浸透の「速さ」がキーになるということで、ピュアレチノールが肌にゆっくり浸透し、うるおってハリとツヤに満ちた肌へ導く。二つ目が製薬会社の医薬品開発力を生かした品質設計。そして三つ目が、医薬品レベルの臨床試験を行っていること。医薬品では副作用を考えながら製品づくりをするのが当たり前になっている。「VAセラム」にも医薬品づくりのDNAが活きているのだ。
最後に小谷氏は、これからの思いについて次のように語った。
「スキンケア領域に留まらず異分野の最先端技術を融合させさらに効果のあるモノづくりへ挑戦していきたいと思っています」