ナリス化粧品は5月26日、高い弾力性を持ちその泡の状態が長時間持続する洗顔料の処方開発に成功し、特許登録に至った。

S字が自立するほどに高弾力な泡の研究品洗顔料で肌の汚れを落とす行為はスキンケアの第一歩として時代を問わず不可欠なものと認識されている。一般的に心地よく汚れを落とすために泡の細やかさや弾力性・泡の持続性が求められているが、近年の洗顔料には汚れを落とすことに加えて、泡によって指と肌の接触を防ぎ、洗顔時の摩擦刺激を軽減することが求められている。一方で、泡の強度や持続性を高める従来の技術では、ぬるつきや糸引き、さらには界面活性剤の高配合による肌や目の刺激などの課題があった。

今回特許登録に至った技術は、この泡の弾力と持続を実現するために三つの方法を組み合わせている。まず一つ目は脂肪酸組成だ。脂肪酸は濃度や組成の組み合わせによって洗浄力が変わるが、これを最適化し、汚れは落としながらも肌のうるおいは残す設計を見いだした。二つ目は、コアセルベーションの新技術だ。コアセルベーションとは、洗浄後に肌を滑らかにする処方技術のこと。今回の処方では、特定のカチオン性高分子を最適なバランスで用いることで、これまでにない吸着力・滑らかさ・保湿感を付与することに成功した。

最後にこの特許の核となるピッカリング技術である。ピッカリングとは、微粒子を界面に吸着させて、泡や乳化物を安定させる技術だ。今回の研究では、特定の粘土鉱物とカチオン性高分子を組み合わせた粘土鉱物の複合体を形成。通常の粘土鉱物では泡膜にきれいに並ばないが、粘土鉱物の電荷を最適化することで、複合体が泡膜を埋めるように並ぶようになり、泡膜の表面を強固に固めることで、高い泡の弾力と持続を実現している。この処方によって形成される泡は、アルファベットのS字を保ったまま自立するほどの高い弾力性と持続性を有しており、泡膜が壊れづらく安全で心地よい洗顔体験を提供する。

ピッカリングのイメージ