資生堂ジャパンは2025年2月18日から21日までの4日間、化粧品専門店に方針を発表する「ビューティーパートナーコンベンション2025」を開催した。国際商業25年4月号に同社の藤原憲太郎社長CEOの挨拶要旨を掲載したのに続き、今月号は中田幸治副社長、鈴木正樹営業統括本部長、宮崎英樹トレードマーケティング本部長、清水秀彦営業統括本部専門店部部長のプレゼン要旨を掲載する。
中田幸治 資生堂ジャパン副社長
ビューティーは人生を豊かにする力がある
私は1997年に資生堂へ入社して、前半の半分が国内、後半の半分がアジアというキャリアを積んでいます。アジアの中でも新興国を担当し、直近はベトナムに駐在していました。日本に戻ってきて、社内でもお取引先さまにも話していることですが、日本では化粧品の仕事はバリューがあります。しかし、新興国では建設や電気、金融、自動車など経済成長にインパクトを与える業界の存在感が大きい。化粧がその国に住んでいる人の人生に与えるインパクトの大きさ、もっと言うと、「人生を豊かにする一点において、インフラ産業に絶対に引けを取らないとんでもない力があるんだよ、ビューティーが人生を豊かにしていく力をわれわれ資生堂という会社は絶対に過小評価しない」と私は社員に言い続けました。
私が日本に戻り、数カ月が経ちました。実は専門店事業の経験はなく、勉強の意味を含めて少しずつお店を回らせてもらっています。化粧品専門店さまは、ビューティーそのものをお伝えして、丁寧に販売されている。お客さまは丁寧に化粧品を買われていく。こういうチャネルは海外にはありません。デパートやGMS、ドラッグストア、ハイパーマーケットなど化粧品の買い場はありますが、日本における化粧品専門店は、本当に皆さまと資生堂が時間をかけてつくり上げてきた日本の文化だと思います。
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