資生堂ジャパンは、内閣府が表彰する令和5年度「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)に係る大臣表彰」の企業部門を受賞。2024年2月13日に内閣府主催で表彰式が開催された。同表彰は、平成30年度から毎年度、地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)の活用において、特に顕著な功績をあげ、他の模範となると認められた活動を行った企業や地方公共団体を対象に内閣府と特命担当大臣(地方創生担当)が表彰している。

受賞団体事例発表

表彰式に先立ち自見はなこ内閣府特命担当大臣地方創生担当が登壇。

「企業版ふるさと納税は令和4年度の寄付金額が前年度比約1.5倍の約341億1000万円と全国的に活用が進んでいます。令和5年度の受賞団体は、地方公共団体部門として5団体、企業部門として3企業に決定しました。受賞団体の取り組みはいずれも他の公共団体や企業の模範となる優れたものであり、受賞団体の皆さまには心よりお喜びを申し上げるとともに、関係の皆さまのご尽力に心から敬意を表します。内閣府といたしましては、このような受賞団体の取り組みの横展開を通じて企業版ふるさと納税を活用した地方創生が全国各地で進展するよう積極的に支援をしてまいります。また本日オンラインでご視聴の地方公共団体や企業の皆さまにおかれましても、デジタル田園都市国家構想総合戦略を踏まえて、地域の活性化に企業版ふるさと納税を積極的に活用していただくようにお願いを申し上げ、私からの挨拶といたします」

企業部門で受賞したのは、大塚商会、資生堂ジャパン、三菱UFJ銀行の3社。資生堂ジャパンは山形県山形市の女性活躍に向けた公民連携プロジェクト「まち、わたし、きらめくWomen’sCampus山形」に参画し「企業版ふるさと納税」制度を活用した同プロジェクトへの寄附に加え、同市の女性活躍の推進強化をサポートしてきた取り組みが評価された。

資生堂ジャパンは、2022年から山形市および社会問題に関する教育・研修事業などを展開する株式会社Ridilover(リディラバ)が包括連携協定を締結し推進する、同市の女性活躍に向けた公民連携プロジェクト「まち、わたし、きらめくWomen’sCampus山形」に参画。同プロジェクトでは“「女性が輝くまち」山形”の実現に向け、地域で活躍する女性リーダーの育成に寄与することを目的とし、同市に在住・在勤・在学の女性を対象に、ワークショップを通じて学び、行動する探求型プログラムを実施している。資生堂ジャパンは、同プロジェクトにおいて、「企業版ふるさと納税」制度を活用した寄附に加え、社内外で女性活躍支援やジェンダー平等の取り組みに注力してきたノウハウを活かし、講演の実施や一部ワークショッププログラムの企画などを通じて、同市の女性活躍の推進強化をサポートしてきた。

資生堂ジャパンの脇伸幸東日本支社営業・美容サポート部統括部長は受賞団体事例発表で次のように述べている。
「資生堂は化粧品メーカーとしてビューティーを通じた女性活躍促進事業というさまざまな取り組みを積極的に行っています。今回は弊社が持っている強みを生かした山形市、そしてリディラバさまとの3社連携の取り組みについて発表いたします。本取り組みは、まず山形市が抱えている女性の地元の定着促進、そして企業のダイバーシティの一つである女性活躍による地域活性化、そしてこれらを行政と市民で持続的に事業運営できる仕組み構築、これらを実現するために行政、そして企業が持つさまざまな強みやノウハウを活かした3社連携に取り組んでいます。われわれ資生堂ジャパンは『BEAUTYINNOVATIONSFORABETTERWORLD(美の力でよりよい世界を)』の理念で美を通じた社会貢献活動を行っていき、皆さまとともに頑張っていきたいと思っております」

表彰状授与


月刊『国際商業』2024年04月号掲載