資生堂は9月26日、魚谷雅彦現社長の再任を決定したことを明らかにした。

中期経営計画「VISION 2020」の前倒し達成および「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」の実現に向けた改革を推進するリーダーシップやコーポレートガバナンスを尊重した経営姿勢を鑑み、再任を決定した。再任後の任期は2020~24年の5年間となる。魚谷社長は、今後、中長期的な企業価値のさらなる向上を目指した経営を主導すると同時に、サクセッションプランを通じ、後継者を育成・選定することにも努めていく。

資生堂のコーポレートガバナンスの基本的な考え方に基づき、今回の社長再任にあたっては、独立役員である社外取締役のみで構成する役員指名諮問委員会(委員長 石倉洋子社外取締役および他2名の社外取締役)において、会社から独立した立場からの公正かつ徹底した審議を実施。また、CEOレビュー会議(旧 評価部会)※のメンバーでもその妥当性を確認した。この審議結果に基づき、本人の受諾意思を確認したうえで、役員指名諮問委員会委員長が9月26日の取締役会に社長の再任を提案し、承認可決された。

役員指名諮問委員会は今回の再任決定について、「社長の選任は企業価値を大きく左右する最重要な意思決定事項であり、最適な人材を選ぶ必要があると考えています。当社の企業ミッションである「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」の実現に向け、さらなるグローバル化を加速するための成長戦略を策定・実行していく難易度を考慮すると、魚谷社長の任期を継続することが全てのステークホルダーにとって最良な選択であると確信しています。また、魚谷社長は今後の任期において後継者の育成等を実行し、当社の経営を引き継ぐことができる状態まで導いていくこととなります。このサクセッションプランを実行するうえで必要な期間を確保するために、再任後の任期は2020年から2024年までの5年間とすることが妥当であると判断しています」との見解を示している。

※役員指名諮問委員会および役員報酬諮問委員会に共通の審議機関として設置。メンバーは、全社外取締役および全社外監査役の6名で構成。