資生堂は、グローバルイノベーションセンター(GIC)主導のオープンイノベーションプログラム「fibona」において、デジタルアルティザン、no new folk studio(ノー ニュー フォーク スタジオ)、ユカシカドの3社のスタートアップ企業とのコラボレーションを開始。化粧品の枠にとらわれない新たなビューティソリューションの提供に向け、社外のリソースを取り込み、コーポレートミッションとして掲げる「BEAUTY INNOVATION FOR A BETTER WORLD」の実現を目指す。
資生堂では8月29日に資生堂グローバルイノベーションセンターにおいてメディア向けの説明会を開催。荒木秀文R&D戦略部長は、「資生堂は、日本発のグローバルビューティーカンパニーに生まれ変わる変革の最中。資生堂が持つアセットと外部の方のアセットを掛け合わせることでイノベーションを起こし、新しいビューティソリューションの実現につなげていきたい」と意気込みを語った。
フィボナッチ数列から引用したフィボナの活動プランは、①スタートアップ企業とのコラボレーション②生活者とのコラボレーション③スピード感のあるβ版の市場投入④新たな企業風土醸成の四つを柱とする。ビューティテック業界を中心とするスタートアップ企業との共創を目指したアクセラレーションプログラムとして、共同研究やビジネス化など具体化に向けた検討を進めるとともに、「S/PARK Studio」などGICの施設やコンテンツを活用し、商品体験や使用後のフィードバックなどを研究員と生活者が直接コミュニケーションすることで、生活者視点の商品・ソリューション開発を行っていく。また、研究によって生まれたテクノロジーのβ版をよりスピード感を持って市場に導入するために、クラウドファンディングサービスの活用やβ版ローンチプラットフォームなどへの積極的な出展を行っていく。こうした取り組みを進めていくうえでも、ビューティ分野に関連する異業種の事業従事者と資生堂研究員とのミートアップ(交流会)など、美に関する多様な知と人を融合し、イノベーションを生み出す研究員の熱意やアイディアを刺激する風土づくりを行っていく。