ESG経営は目新しいものではない
専門誌、一般誌を問わずESG(環境・社会・ガバナンス)という用語についての関連記事の出ない日はない。あたかも新しい経営スタイルが企業に要請されて対応にアップアップしているかの様相を描いている特集記事もある。
ESG経営とは企業経営者が本業を通じESGのさまざまな問題に配慮し、むしろその社会的解決に向けて積極的に関与することを目指すものと理解してよい。事業における絶え間のないイノベーションの創出により新製品を生み出し、それを育む土台としてダイバーシティの推進、環境への配慮等を行いつつ、安定的な財務的リターン(企業収益)を上げていく、というような隙のない経営の遂行を意味していると考えてよいであろう。そのためにはコーポレート・ガバナンス(G)におけるモニタリングや執行プロセスの透明性が確保されていることも必要である。
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