蓄積された知見を情報として再構築

資生堂は、この4月より美容情報の発信を強化している。新型コロナウイルスの影響により多くの生活者が外出を制限されたり、就学児を持つ親などは学校が休校となっているなど、これまでの日常と異なる生活様式の変化に不安を覚える人も多い。今まで以上に自身で生活のリズムを管理することが求められているなかで悩む人も多く、フィジカル、メンタル、それぞれのケアが必要とされているのが実情だ。そうしたなかで、資生堂がこれまで培ってきた研究知見をもとに、自宅で簡単にできるケアやリラックスの方法をウェブ上で発信することで、生活様式の変化に戸惑う人たちの体調管理やメンタルヘルスの維持に貢献している。

こうした情報発信のきっかけとなったのは、新型コロナ禍の影響を考慮し、資生堂が2月末という早い段階で社員約8000名を対象に在宅勤務を基本とする勤務体制に踏み切ったからだ。早急な対応が好感される一方で、実際に在宅勤務となる社員にとっては戸惑うことも多かった。資生堂 グローバルイノベーションセンターの白土真紀 主任研究員は、「私たち自身も慣れない働き方のため不安がありましたが、それは生活者の方々も同じ気持ちではないかと思い至りました」と振り返る。

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