資生堂が史上初の快挙を達成した。2020年10月21日から30日までの10日間、世界中の化粧品技術者が日々の研究成果を発表する「第31回国際化粧品技術者会連盟横浜大会2020(The 31th IFSCC Congress 2020 Yokohama)」がオンラインで行われた。今回の発表数は436件(口頭発表が69件、ポスター発表が367件)。その中で、資生堂グローバルイノベーションセンターの江連智暢フェロー(アドバンストリサーチセンター)が口頭発表基礎部門の最優秀賞を受賞した。江連フェローは4大会連続で最優秀賞に輝き、資生堂は8大会連続で最優秀賞を獲得。最優秀賞と優秀賞の通算獲得回数は、奇数年に開催される「IFSCC Conference」を含めて28回、そのうち最優秀賞は24回。世界の化粧品メーカーの中で最多の受賞回数を更新した格好だ()。

資生堂グローバルイノベーションセンター
江連智暢フェロー

IFSCC受賞回数の比較
(2020年11月時点)

1959年に設立された国際化粧品技術者会連盟(The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists、略称IFSCC)は、各国・各地域の化粧品技術者会から結成される国際機関で、日本は1962年に正式に加盟した。本部はニューヨークにあり、現在79の国・地域が加盟、会員数は1万6000名超である(20年10月時点)。IFSCCでは、化粧品技術の向上や安全で有用な化粧品開発のための諸活動を行っており、特にIFSCC大会は世界中の化粧品技術者が集まり、最新の研究成果を発表する大きな行事である。大会には偶数年に開催されるCongress(本大会)と奇数年に開催されるConference(中間大会)があり、20年10月に行われた横浜大会は、Congress(本大会)である。

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