資生堂が研究開発力の高さを証明
日本の化粧品研究者が世界の舞台で躍動した。19年9月3日から10月2日までイタリア・ミラノで行われた「第25回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)中間大会」は、世界中の化粧品研究者が一同に集い、最新の研究成果を発表、競う場で、資生堂が口頭発表部門(39件:ポスター発表の口頭紹介セッションを除く)の「最優秀賞」を受賞。コーセーはポスター部門の318テーマの中からトップ10に選ばれた。
国際化粧品技術者会連盟(IFSCC:TheInternationalFederationofSocietiesofCosmeticChemists)は、1959年に設立された各国・各地域の化粧品技術者会から結成される国際機関である。本部はニューヨークにあり、2018年1月現在の加盟数は74の国・地域、会員数は1万6000人を超えている。
IFSCC最大の行事として、各国の化粧品研究者が最新の研究成果を発表・討論する国際学術大会がある。化粧品業界のオリンピックとも呼ばれており、世界の化粧品研究者にとって最大の晴れの舞台だ。大会には奇数年に開催される中間大会と偶数年に開催される本大会があり、今年の第25回は中間大会である。
世界最多の受賞数を誇るのは資生堂。今回で受賞数は通算27回、うち最優秀賞は23回となった。これは他社を圧倒する数で、資生堂が日本のみならず、世界の化粧品技術をリードする存在であることを示している。