■企業姿勢には創業の精神が受け継がれている
魚谷 最初の出会いは、新浪さんが三菱商事から出向してローソンの社長になられたころです。当時、日本コカ・コーラにいた私にとってローソンは大切なお得意先でしたし、三菱商事は日本コカ・コーラの関連会社の株主だったこともあり、浅からぬご縁がありました。それもあって、当時の三菱商事の社長、会長を歴任された小島(順彦)さんの紹介で初めてお目にかかりました。お得意先だから私から訪問しようとしたら、新浪さんがわざわざ会社にいらしてくださって。それからのお付き合いですが、2014年8月のサントリー社長就任のニュースを新聞で見てびっくりしたことをよく覚えています。
新浪 お会いした当初から、魚谷さんは、「コーラ」という世界にまったくこだわっていなかった。およそ日本コカ・コーラの社長という感じではなく、「日本市場に合った商品をいかに開発するか、それを一緒にやりましょう」という話が多かったことを覚えています。その魚谷さんが資生堂の社長になったときは、こんなにいい人事はないと思いましたね。
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