化粧品市場のタイムスケジュールに対応

平井 社内の次は社外の方々にゾゾコスメに共感していただかなくてはいけません。特に営業チームとしてはコスメブランドさまに出店していただかなければいけませんから、どんどん交渉を進めていきました。ゾゾコスメの計画案についてお話ししているうちに、アパレルとコスメではビジネスの仕組みが全く違うことが徐々に分かりました。そのため、コスメブランドさまの意見を踏まえゾゾコスメのプランも微調整を繰り返したんです。

新井 現場の第一線で感じたのは、アパレルとコスメでは、トレンドを追うスケジュールが違うという点です。アパレルの場合、四季ごとのトレンドに合わせたプロモーション施策がありますが、コスメの場合は少し異なるので、化粧品市場のタイムスケジュールを意識したプロモーション施策を行っており、現在はコスメに合わせたUI・UXを提供できるようになっています。また、ゾゾタウンの強みである若年層のお客さまとの出会いを提供できるという点について、多くのコスメブランドさまに興味を持っていただけており、これが出店を決めるきっかけにもなっています。

――オープン時の500以上のブランドラインアップは想定内だったのでしょうか。

平井 500以上の多くのコスメブランドさまが集まるプラットフォームにすることは、当初から計画に入っていました。ただ、オープン時にELCジャパンさまやPOLAさまなどの高級ブランドに出店していただき、その後、ディオールさま、シャネルさまがオープンした際は「こんなに理想がかなうなんて!」とみんなで驚きました。うれしかったです。ただ、まだゾゾコスメは完成形ではなく、解決すべき課題、取り入れるべき機能はたくさんあります。日々、コスメブランドさまと接している営業チームとして、取引先の要望を収集して、事業推進チームと一緒に改善していきたいと思っています。