石油製品の調達をホルムズ海峡に頼り切ってきた日本では、2026年2月末に始まったイラン戦争の影響は大きかった。たとえ戦闘が落ち着いても、混乱はしばらく解決しそうにない。原油精製品の中でも、なぜか「ナフサ」の不足や価格高騰が特に取り沙汰され、スナック菓子の包装や粘着テープなど、「消費者の目に見える」物への影響がメディアで盛んに伝えられている。化粧品業界でも、容器と成分の両面で厳しい局面に立たされているようだ。日本の外、例えば欧州でも同じようなことが起こっているのだろうか。
米国の場合、その精製設備は、自国産シェールガス等を原料とするように造られているため、国際価格の影響は受けても品不足は起こらないわけだが、欧州の場合、日本と同様に、原料の外国依存度が高い。欧州では、イラン戦争に先立つ22年からのロシアによるウクライナ侵攻以来、ロシアからの天然ガス輸入が停止し、今回中東からの供給も止まったことで、石油化学・プラスチック業界等に深刻な影響が出ている。
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