花王は、乾燥性敏感肌ブランド「Curél(キュレル)」のグローバル展開を加速する。日本で培ったセラミドケア技術をベースに、各国の気候や生活習慣の違いによる肌悩みに応じた商品開発を推進。第3弾として英国の乾燥性敏感肌をモデルに開発した「潤浸保湿 定着保湿オイル美容液」(医薬部外品・30mL・4950円※編集部調べ)を9月5日に発売する。

花王 化粧品事業部門の原田慎吾キュレルブランドマネジャー

花王 化粧品事業部門の原田慎吾キュレルブランドマネジャーは、「日本の強みを欧州へ展開する『日本発型』の取り組みを強化している。グローバル市場で多様化する敏感肌ニーズに応え、海外事業の拡大につなげる」とブランド戦略を語る。

キュレルは現在、16カ国・地域で展開しており、2026年下期には北欧への進出も予定。年内には約20カ国・地域まで拡大する見込みだ。現在、海外売上比率は40%に達し、ブランド全体の成長をけん引する。27年の売り上げ目標を1年前倒しで達成できる見通しとしており、30年には30カ国・地域への展開、海外売上比率50%、売上高が24年比の1.6倍を目標に掲げる。原田ブランドマネジャーは「年間2~3品の差別化された新商品を継続的に世界へ提案し、グローバル成長を加速させたい」と意欲を示した。

英国モデルに開発 極度乾燥に着目

グローバル発想の商品戦略の第1弾は、昨年発売した「潤浸保湿 泡美容液」「潤浸保湿 泡ジェル洗顔料」で7月以降、英国での展開が始まる。第2弾は今年3月発売の「潤浸保湿 角層深部バリア美容液」で、台湾の汗や紫外線などによる敏感肌ニーズを反映して商品化。日本と同タイミングで発売したところ、台湾市場でも好調な滑り出しを見せている。

「潤浸保湿 定着保湿オイル美容液」(医薬部外品・30mL・4950円※編集部調べ)

第3弾となる「潤浸保湿 定着保湿オイル美容液」は、英国をモデル国として調査を重ね、寒冷で乾燥した気候や暖房環境により「粉を吹く」「皮むけする」といった極度乾燥に悩む生活者に向けて開発した。日本でも、口元のひび割れなど深刻な乾燥悩みを持つ生活者をターゲットとする。原田ブランドマネジャーは「英国では、おでこや口元が粉を吹き、赤くなるほど乾燥する人も多く、深刻な肌悩みを抱えている。そうした人たちに向けた商品」と開発背景を述べた。

同商品の特長は、花王が新たに開発した二つの独自技術だ。塗布時はなめらかに広がり、塗布後は肌に密着してとどまる「均一膜形成技術」を採用。さらに、オイル製剤への配合が難しかったセラミド機能成分を安定配合する独自の「二重活性化カプセル技術」を開発し、角層への浸透性とバリア機能改善を高めた。約800通りの処方検討を経て実用化した。

原田ブランドマネジャーは「各国の敏感肌課題を起点に商品開発を進め、日本発のセラミドケア技術を世界へ広げていきたい」と話し、地域ごとの肌悩みに対応した商品投入を通じて、グローバルブランドとしての存在感を高める考えを示した。