伊藤園発のフレグランスブランド「Crazy Jasmine(クレイジージャスミン)」を展開するCrazy Jasmine Tokyoは5月28~31日の4日間、東京・渋谷区の代官山アドレスにて初の路面店ポップアップストアをオープンした。同ブランドは、伊藤園の社内ベンチャー制度から誕生し、約3年間の事業検証を経て5月1日に事業会社化した。
ブランドの創業者であるCrazy Jasmine Tokyoの向田陽子社長は、伊藤園で長年パッケージデザインを担当してきたデザイナーだ。ジャスミンティーの商品開発に携わる中でジャスミンの花に興味を持ち、自宅で栽培を始めたことがブランド誕生のきっかけになったという。折しも、伊藤園で社内ベンチャー制度が始まり応募したところ採択され、3年間の事業検証を経て事業化に至った。
ブランド名は「ジャスミンに夢中」を意味する「Crazy for jasmine」を由来としており、ブランドビジョンは「世界中の頑張る人をジャスミンの香りで癒したい」。世界に200種類以上あるとされるジャスミンの中から、自宅で栽培する14種類を研究し、その中から現在特徴の異なる4種の香りを商品化している。
ラインアップは、咲きたての花そのものを思わせる「No.1 Jasmine Sambac」、グリーン感を強調した「No.2 Jasmine Green」、濃厚で甘い香りの「No.3 Royal Jasmine」、No.1とNo.3の魅力を融合した「No.5 Jasmine Jasmine」の4種類。香水のほか、アロマオイルやハンドクリームなども展開している。
商品開発では、実際に栽培したジャスミンの花を分析機関に送り、開花直後の花をガスクロマトグラフィーで成分分析。そのデータを基に香りを再現した。向田社長は「咲きたての花の香りを再現したかった。試作品を自宅の花と何度も比較しながら調整した」と説明した。
ブランドはこれまで約2年間で21カ所のポップアップストアを展開。当初は渋谷サクラステージでの屋外販売からスタートし、売上は数万円規模だったが、SNSを中心にファンコミュニティーが形成され、認知を拡大してきた。現在は「ジャスミンアンバサダー」と呼ばれる熱心なファンが販売活動にも協力している。今年1月に開催した渋谷スクランブルスクエアでのポップアップでは、開店前から行列ができ、レジ待ちが1時間に達するほどの盛況ぶりだ。
顧客層は20代から50代まで幅広く、アンケートでは「リラックスできる」「清涼感がある」といった評価が多い。香水を普段使わない層からも支持を集めており、「ジャスミンだけで構成された香りを探していた」「香水は苦手だがこの香りなら使える」といった声も寄せられており、独自の立ち位置を築いている。また、こうしたお客の声を商品開発にも反映しており、例えば人気商品の「No.5 Jasmine Jasmine」やハンドクリームは、ポップアップで収集した要望から誕生したものだ。
今後は国内での認知拡大を進めながら海外展開も視野に入れる。向田社長は「小さくスタートした事業だが、ジャスミンの花のように強く美しくたくましい会社になりたい。いずれは海外でも認められるブランドを目指したい」と今後の抱負を語った。





















