全粧協関東ブロックは7月11日、第72回「全粧協関東ブロック大会」を神奈川県箱根湯本温泉おかだにて開催した。大会では、小田佳一ブロック長(千葉)によるあいさつで始まり、第1議案から第6号議案まで審議が行われ承認可決され、最後に次期年度開催地を千葉県に決定した。議案審議の終了後、全粧協の津村昌秀理事長によるあいさつ、山田眞司専務理事による本部報告が行われた。

あいさつに立った津村理事長は、「2023年5月に新型コロナが5類に移行してからも事業全体がなかなか活性化しないなか、ベネフィークスペシャルチャレンジが24年度の6月30日までの実績で全粧協が目標としていた150%を達成しました。今年度の活動方針は、原点に立ち返る。化粧品専門店として、そして協同組合として、人のかかわりにこだわって強みを発揮していきたいと考えています」と述べた。

それを受け山田専務理事が資生堂と取り組む「ベネフィーク基本ケアチャレンジ」と「ベネフィークスペシャルアイテムチャレンジ」の上期(24年1月1日から6月30日)の店頭売上実績と下期の途中経過について報告した。

「ベネフィーク基本ケアチャレンジ」の上期実績は、全粧協全体でも前年比98.3%と厳しく、関東ブロック(栃木、茨城、群馬、千葉、埼玉、東京、埼玉)でも同93.6%、千葉県粧協だけが唯一、102.9%と前年をクリアしている。上期の月ごとの前年比を見ると全粧協全体で1月93%、2月92%、3月94%、4月84%、5月78%と低迷、ところが6月は132%と一気に跳ね上がっている。山田専務理事は、その理由について、「6月21日発売のベネフィークの新製品が爆発的に売れています。これが大きく貢献している。下期は、目標の150%は達成できるのではないかと見込んでいる」と説明した。

「ベネフィークスペシャルアイテムチャレンジ」の上期実績は一転して絶好調。全粧協全体が155%、関東ブロック166%と驚くべき伸びを見せた。46都道府県全部で150%を達成することができている。理由は全粧協が資生堂に要望して実現した「BQセラム」の宣伝効果が大きい。BQセラムがけん引役となり高実績を実現している。

8月21日にはBQセラム限定セットが、9月21日にはBQナイトクリームが新製品として発売予定。上期の勢いそのままに目標の120%達成を目指す。

月刊『国際商業』2024年09月号掲載