■三大メーカーのブランドに磨きをかける
――化粧品専門店の現状をどのように認識していますか。
松坂 格差が広がって非常に厳しい状況です。全国化粧品小売協同組合連合会(全粧協)の組合員も昨年(2018年)は300店が脱退し、現在5000店を切っている。しかし、化粧品専門店がお客さまの頭の先から手や顔まで触れて商品を販売できるというのは、われわれとメーカーが一緒になって築いてきた化粧品の文化だと思う。人を綺麗にして、喜んでもらうという夢のある業態は他にはない。このあいだも娘さんの結婚式があるので、化粧をしてもらうために認知症の母親をお店に連れて来られた方がいらっしゃいました。お母さんはずっと下を向いた状態のまま。でも根気よく化粧をしてさしあげて、出来上がった顔を見たとたんお母さんに笑顔が戻ったんです。そういう目に見えない化粧品販売の良さを取り戻す原点に返ることで化粧品専門店はまだまだ強さを発揮できると確信しています。
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