■カウンセリングを支える3ブランドのテコ入れを図る
地域密着でお客に寄り添った接客を武器に店が主体的に化粧品を販売――。カネボウ化粧品が専門店に期待するのは自主販売力の向上だ。そのために「ブランド力、提案力、営業力に磨きをかけることで、ブランドの世界観を発信できる拠点として専門店の存在価値を高めるお手伝いをしたい」と麻生恵三花王グループカスタマーマーケティング執行役員プレステージ部門専門店本部長は力を込める。
専門店の存在価値を高めるための前提になるのがブランド力の強化だ。後継者問題、ネット販売の対応など化粧品専門店を取り巻く環境が厳しさを増す中、カウンセリング力強化を目的に美容カウンセリング専門会社を立ち上げた。だが、「ブランドのテコ入れが足りなかった」(麻生本部長)と反省。寄り添う接客を実践するためにも専門店で販売するブランドの見直しを行った。専門店、百貨店、ドラッグストアといった従来のチャネルありきから、地域の顧客のニーズに合わせた「お客さまありき」のブランド配置に転換。「トワニー」「リサージ」「KANEBO」の3ブランドでテコ入れを図っている。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。