カネボウ化粧品は4月17日、神戸市の国際会議場ポートピアホールにおいて、「全国専門店感謝の集い2018」を開催した。参加資格は、同社の専門店流通に属する契約店のうち、2017年1〜12月のカウンセリングブランドの合計店頭売上げが960万円(月平均80万円)以上、かつ全カネボウブランドの店頭売上げ1800万円(月平均150万円)以上の実績を残した店舗で、今年は基準を満たした428店舗の中から、388名が全国から集まった。

セミナーでは冒頭に、村上由泰社長が化粧品市場の動向を踏まえながら、同社の今後の方向性を説明。カネボウ化粧品の現状に対する率直な課題認識を示すとともに、その対応策を掲げたのが印象的であった。ブランド戦略では、課題とされるスキンケアのハイプレステージブランドの育成について、花王グループの化粧品事業全体の中で見直していくとする一方、従来のチャネル別ブランド配置からお客主体のブランド配置へ転換する考えがあると説明した。トワニーについても、「大人可愛い」という世界観を掲げ、専門店以外の場でのお客との新たな接点拡大を試みる。認知が広がり、ブランドの存在感が高まれば、専門店の取り組み次第では新客獲得の機会増大も期待できる。

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