※「キーマン」とは鍵を握る人物、組織などの重要人物、中心人物のこと。
イプサが大胆なブランドイノベーションに挑んでいる。世界中の生活環境は様変わりしている。酷暑や豪雨などの気候変動が社会問題になり、政治や社会の変化も激しい。それらへの対応を迫られる人々の気持ちは揺れ動き、ストレスが話題になる機会が増えている。これらをイプサは「ゆらぎ」と捉え、長い人生に付きものの浮き沈みを受け入れ、自分らしく生きようとする人を応援するスキンケア発のライフスタイルブランドを目指す。新ミッションは「一人ひとりのアイデンティティが輝き続ける今を共創する」で、“私らしさで満たされている状態”を「Fullness of skin and mind」と表現。40周年の節目を迎える2026年に向け、小田淳社長は、躍動感が生まれ始めたイプサをどう変えるのか。
使うとへこむ容器がブランド価値を表現
――ブランドイノベーションに手応えはありますか。
小田 数字に表れるのはこれからですが、「イプサがちょっと変わったね」「イプサらしい取り組みだね」と、ブランドを良く知る取引先や美容家などから頻繁に声をかけていただいているので、正しい方向に向かっていると思います。10年後、20年後も、イプサが輝き続けるには、ブランドの原点に立ち返り、存在意義を明確にすることが必要でした。コロナ禍を機に社会と消費者の価値観が様変わりするとともに、インバウンド需要が消えたことで事業構造のあり方そのものが問われているのです。イプサは1986年の誕生以来、時代の一歩先を走り続けてきたと自負しているものの、競合ブランドの進化も相まって、差別性が薄れてきました。ですから、ブランドの原点から見つめ直し、時代をリードするブランドとしてイプサを再構築したいと考え、ブランドイノベーションに挑みました。
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