香水の売り上げは目標に届いていない
アットコスメストアの旗艦店アットコスメトーキョーのフレグランス販売は、試行錯誤が続いている。2025年3月の全面リニューアルの目玉として、3階に専用売り場を設置。店全体の売り上げは好調で、特に5月と6月は過去最高値に到達。フレグランスの売上高も約4500万円になった。その後も約4000万円で推移しているものの、売上構成比は約5%の横ばいが続いている。同店の売り場面積は425坪で、3階の売り場に25坪も割いていることから、アイスタイルリテールの北尾悠樹取締役は「売上構成比は7〜8%に引き上げ、セール時に10%近くになるのが理想の姿」とフレグランス売り場のテコ入れに動いている。
アットコスメトーキョーは、国内化粧品販売の中で注目の的だ。プチプラから高級品までそろう売り場は世界的に見てもレアな存在。日本の消費者の支持は厚く、同じく旗艦店の大阪、名古屋も大賑わいだ。アットコスメトーキョーはインバウンド需要も取り込み、売り上げの約40%が訪日客の購買になっている。1階、2階の売り場には昼夜を問わず大勢のお客がいるのに、3階の売り場は少ない。アットコスメトーキョーの真価は、圧倒的な客数がセルフで購買する高効率な販売力にあるのに、商材が化粧品からフレグランスに変わっただけで真逆の状況になっている。なぜだろうか。
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