健康経営を意識しオフィス需要が拡大
ホテルやオフィスに入ると、ほのかに匂いを感じることがある。天井が高い広い空間で、しかも空調の影響があっても、それに適した芳香で空間を彩るのが、1998年創業のアットアロマだ。同社の香りの空間デザインサービス「センティングデザイン」の導入軒数は6000カ所以上。パレスホテル東京や星野リゾート青森屋、富士通、住友林業など大手企業も取引先で、法人市場(BtoB)の香りによる空間演出ではリーディングカンパニーである。
アットアロマのセンティングデザインは、100%天然精油を用いるのが最大の特徴だ。化学合成香料に比べて、天然精油は組成成分が非常に複雑で、人の嗅覚が優しく感じる特性を持つ。多様な人々が集うホテルやオフィスに最適である。コロナを機に日本の生活者の健康意識が高まり、社員のウェルビーイングを重視する企業が増え、経産省らが認定する「健康経営優良法人」の取得を目指す動きが活発化。これを追い風にアットアロマのBtoB事業の売上高は、24年12月期に前年比36%増を記録し、今期も2桁増収を継続。すでにオフィスは導入件数全体の3割を占めており、これからも同社の成長をけん引することになる。
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