余韻が分かる日本人の特性を生かす

遊びゴコロに満ちたブレイクタイム。香ばしいキャラメルポップコーンを、手づかみで口いっぱいに放り込む背徳感。いたずらっぽく笑い合う友との共犯関係。魂を甘く焦がすようなポップでおいしい香り――。日本初のニッチフレグランス専門店「NOSE SHOP(ノーズショップ)」は、100文字の紹介文で高額品購入に悩むお客の背中を押し、売り上げを伸ばしている。冒頭の75ミリリットルで4万4000円のフレグランス「ワットアバウトポップ―おいしい香り」の紹介文は、わずか92文字。これを読んでお客が商品に興味を持つという。

2017年創業の同店は全国15カ所にリアル売り場を構え、客単価が2万5000円を超える売り場も生まれている。購買の要として100文字の紹介文が機能するのは、日本人が俳句や短歌を生んだ文化に触れて育ち、短文でも行間から余韻をくみ取る力を持っているからだ。ノーズショップは、日本人の特性を鑑み、この短文をニッチフレグランスの世界観を伝える武器に変えた。中森友喜社長は顧客から支持される理由を次のように説明する。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン