香り商材を編集しフレグランスケアを発信
ロフトの「香りのマルシェ」が軌道に乗っている。全国177店舗の店頭と自社EC(ロフトネットストア)に展開する編集売り場で、シーズン別に推奨する香りを決定。メーカーに協力を呼びかけ、商品を集める。2025年は2カ月ごとに売り場を変え、季節感を切り口に香り需要を引き出すことに挑んだ。同社商品本部健康雑貨部の梅村葵バイヤーは「香りのトレンドは先読みが難しく、単発の施策ではヒット商品が生まれません。数年単位で商品を育成する長期戦略を立てて取り組んでいます」と説明する。
ロフトが香り需要を取り込み始めたのは、10年以上前のことだ。消費者ニーズは大きくなかったが、市場の潜在成長性が高かったことに加え、デジタルで伝えにくい香りはリアル店舗との親和性が高い。ECに対抗するための手段として、早くから香りの売り場を整えてきた。単純に香水を並べるのではなく、オードトワレやボディミスト、ハンドクリームやスクラブなど、香りにまつわる商品を集め、「フレグランスケア」と命名。香りを楽しむライフスタイル提案を続けている。「香りは、実際に試してから買いたい商材の代表格。今でもフレグランスケアは注力するカテゴリーになっています」と同社商品本部健康雑貨部開発担当の本間弓子氏は説明する。
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