2023年3月1日発足の一般社団法人日本化粧品専門店協会(CoRe)は3期目に入った。会員数は22社に増え、専門店チャネルをけん引する有力店の経営者が定期的に意見交換する場として定着した。店長の育成なども始まり、毎年恒例のシンポジウムは25年11月18日に行うことが決定。ゲストスピーカーに資生堂グループの魚谷雅彦シニアアドバイザーが立つことから、一段と話題になりそうである。CoReは組織の基盤が固まり、活動の幅が広がり始めている。これまでの総括と今後の展望について、田代正樹理事長(THE COSMETIC TERRACE TASHIRO)に話を聞いた。

魚谷雅彦氏を招聘した理由

――CoReは発足時に「化粧品専門店」の定義を設定しました。これまでの活動内容について、どのように評価されていますか。

田代 まだ道半ばです。私たちは強い信念を持ち、高い目標を掲げ、協会を設立しました。取り組むべきことは山ほどありますが、人手は限られていますから、依然として手が付けられていないものが多い。これが実情です。ただ、メーカー各社との協働の取り組みはもちろん、CoReとの取引を打診してくださる企業も増加。化粧品専門店が主導して店長やスタッフを教育する取り組みも、少しずつとはいえ形になっています。なによりも私たちが世に示した化粧品専門店のあるべき姿に共感し、会員が増えていることに手応えがあります。なぜなら、廃業が続き店舗数が減っている化粧品専門店チャネルにおいて、業績を拡大しているお店が定期的に会合を開き、未来を見据えて議論を重ねる場が出来上がったからです。全国各地のさまざまな状況が瞬時に把握できるようになり、CoReの存在意義がますます高まっていることを実感しています。

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