エアケアではトイレ用やクルマ用の新アイテム登場

エステーは2025年秋の新製品を順次発売する。発売に先立ち、7月7日に新製品説明会を開催。同会では、冒頭、中期経営計画「SMILE2027」の進捗とともに、今期(26年3月期)の取り組みを発表した。中計においては、既存ビジネスの進化、既存ビジネスの拡充、新規ビジネスの創出、B2B・海外チャネルの強化を柱として掲げているが、今期は収益力の強化と新価値創出にフォーカスし、さまざまな取り組みを実施している。たとえば、原価高騰に対しては、主力商品の値上げやコスト削減を、ロスの削減に対しては返品抑制や在庫最適化などを推進。さらに、ライフスタイル変化への対応と高付加価値化の促進により、価値の創造の課題に取り組んでいる。

そうした中発売する秋の新製品のテーマは「清潔で、心ほぐれる、わたし時間」。主力のエアケアをはじめ、ペットケア、収納ケア、サーモケアの各分野から新製品を発売する。まずエアケア事業では、新製品「消臭力 トイレのフレッシュミスト RESETTO」を9月19日に発売。微細ミストが空間全体に行き渡り、排泄直後の臭いやトイレ特有のこもり臭を素早く消臭する。香りは「ピュアサボン」「ハーバルリフレッシュ」「フローラルハグ」の3種をそろえ、詰め替え対応やインテリア性を意識したデザインも特徴である。香りが長続きする独自設計により、次に入る時まで快適な空間を維持できる点も差別化要素となる。

エアケア

トイレの新たなエアケアを提案する

また、高付加価値品「消臭力Premium Aroma」には、新シリーズ「ハーバルシリーズ」を同日に発売。コア事業本部の元浜裕貴副本部長は「グリーン香調は部屋では1番手、トイレでは4番手に求められる香りだが、香り重視の商品で同系統の商品は存在していない」と空白地点であることを指摘。そこでエステーは、植物の持つ自然な爽やかさをテーマに「朝露のしずく」「木漏れ日のうたたね」を展開。植物精油を配合し、自然とのつながりによる心の安らぎを重視しており、生活の中でのリフレッシュやリラックスを志向する20〜30代女性に向け、〝爽やかに過ごす、私のナチュラル時間〟を提案する。

また、車用フレグランスでは新シリーズ「feelU(フィールユー)」を10月6日から発売。日常のさまざまなドライブシーンで気分に合わせて香りを選べるコンセプトで、「ハーバルムスク」「ブルームミスト」「エクリュサボン」をラインナップ。デザインの洗練化や香り持続力の強化により、若年層女性を中心とした香り重視派の需要を開拓する。車内を〝自分らしさを表現する空間〟として演出する提案型商品である。