エステーの2025年3月期第3四半期業績は、売上高が7.7%増の377億4800万円、営業利益が8.4%減の17億8600万円、経常利益が18.9%減の20億1300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が34.4%増の22億9600円となった。
カテゴリー別業績では、エアケア(消臭芳香剤)は、「消臭力 Premium Aroma」シリーズが伸長したほか、寝室用フレグランス「消臭力 Premium Aroma For Sleep 寝室用」などが好調に推移し、売上高は前年同期比4.7%増の166億9300万円となった。
ペットケア(猫用トイレ用品)は、花王から譲り受けた「ニャンとも清潔トイレ」ブランドを活用したペットケア事業の強化に取り組んでおり、売上高は28億5600万円(前年同期の売上高は1億2500万円)となった。
衣類ケア(防虫剤)は、「ムシューダNOTE」に新たに「引き出し・衣装ケース用」を追加、「ムシューダPremium Aroma」シリーズでは上質で可憐な金木犀の香りを新たに発売し、市場の活性化に努めたものの、今秋の衣替えシーズンは気温の影響により販売機会をロスしたことで、「ムシューダ クローゼット用」および「ムシューダ ウォークインクローゼット専用」といった既存の主力品が減少し、売上高は前年同期比3.3%減の50億円1400万円となった。
ホームケア(フードケアおよびクリーナーなど)では、「米糖番」が堅調に推移したほか、スニーカー専用洗剤「洗浄力 水のいらない スニーカークリーナー」が貢献し、売上高は前年同期比5.2%増の34億2500万円となった。
湿気ケア(除湿剤)では、「ドライペットコンパクト」が伸長した一方、原材料価格の上昇に応じた販売価格の見直しにより除湿剤の需要が抑えられたほか、前期から継続して高付加価値品へのシフトを進めたことにより、使い捨てのタンクタイプが減少し、売上高は前年同期比1.2%減の23億8900億円となった。
またサーモケア(カイロ)では、前シーズンの返品が見込みより多かった影響や、今秋の気温の影響により売り場の立ち上げが遅れたことで販売機会ロスが発生し、売上高が前年同期比7.4%減の35億9800万円。ハンドケア(手袋)では、衛生意識の高まりによる需要が落ち着いたこともあり、海外向けの手袋が落ち込み売上高が前年同期比11.1%減の37億7000億円となった。
2025年3月期通期業績は、売上高が10.6%増の492億円、営業利益が49.1%増の20億円、経常利益が19.2%増の23億円、親会社株主に帰属する当期純利益が96.1%増の25億円と、前回公表した予想を据え置いた。