エステーの2024年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比1.7%減の350億6100万円、営業利益が13.9%減の19億4900万円、経常利益が2.9%減の24億8300万円と減収減益だったが、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.5%増の17億800万円と増益だった。売り上げは、衣類ケアやハンドケアの需要が落ち込んだほか、暖冬によりサーモケアが減少したことが影響した。利益面では、主要品目の値上げをしたものの、原材料価格上昇に伴う原価コストアップや、新規事業投資による販管費増が圧迫したが、親会社株主に帰属する四半期純利益は前期発生した災害による損失がなくなったことで増益だった。

カテゴリー別の売り上げを見ると、エアケア(消臭芳香剤)は「消臭力 DEOX」シリーズが落ち込んだものの、「消臭力 Premium Aroma」シリーズにラインアップ追加した心地よい空間づくりをサポートする寝室用フレグランス「消臭力 Premium Aroma For Sleep 寝室用」が貢献したほか、「消臭力 Premium Aroma Stick」や「消臭力 トイレ用 Premium Aroma」等の高付加価値品が伸長したことで、1.8%増の159億5000万円となった。

衣類ケア(防虫剤)は、春シーズンは外出機会が増加したことにより購買行動が低迷し、またシーズン後半の機会ロスもあり、「ムシューダ クローゼット用」「ムシューダ 洋服ダンス用」といった既存の主力品が落ち込み、8.2%減の51億8400万円となった。

サーモケア(カイロ)は、使い捨てカイロの販売価格を見直し、利益は改善しているものの、今冬シーズンは暖冬傾向で需要が落ち込み、6.9%減の38億8700万円だった。

ハンドケア(手袋)は、衛生意識の高まりによる需要が落ち着いたこともあり、指先を抗ウイルス加工した「ファミリービニール うす手」手袋や、使いきりの極薄手タイプが落ち込み、3.1%減の42億3900万円となった。

湿気ケア(除湿剤)は、タンクタイプは値上げにより貢献したものの、シートタイプが落ち込んだことから、1.9%減の24億1800万円だった。

ホームケア(その他)は、「米唐番」や「エステーペット」が伸長したことで1.4%増の33億8000万円となった。

24年3月期通期業績予想は、売上高1.7%増の463億5000万円、営業利益1.4%増の24億5000万円、経常利益2.5%増の28億円、親会社株主に帰属する当期純利益3.9%増の19億円と前回数値を据え置いた。