アルビオンは、沖縄県宮古島市の企業と協業し、「アルビオン沖縄研究所」の研究成果として原料開発に成功。沖縄研究所初のオリジナル成分として2025年8月発売の新製品へ配合することとなった。
アルビオン沖縄研究所は、21年4月に開設以来、沖縄の植物や海洋資源に着目した化粧品原料の開発を目指し、取り組んできた。開設から4年を経て、この度、宮古島産のハートリーフ(マデイラカズラ)の葉から抽出したハートリーフエキス(マデイラカズラ葉エキス)の開発に成功した。
マデイラカズラは、中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれ、葉酸、ミネラル、ビタミンA、マグネシウムなど栄養価が非常に高く、健康野菜として知られている。特に宮古島産のマデイラカズラは琉球石灰岩(サンゴや貝殻が堆積してできた岩石)由来のミネラル豊富な土壌で育ち、栄養価が高く、強い日差しのもとで育つことで、抗酸化物質が豊富に含まれている。
原料の調達については、地元の企業に委託している。ハートリーフは「農事組合法人まるごと宮古島」によって有機JASの畑(アロエベラ・野菜[雲南百薬・ヨモギ])で育てられ、1枚ずつ丁寧に手摘みで収穫される。採れたての葉は、フレッシュな状態で「しろう農園」の加工場に運ばれエキス化される。無農薬栽培とトレーサビリティが確保された安心・安全な原料であり、さらに、年に最大4回栽培が可能で、常に鮮度の高い状態で原料の供給を受けられるため、機能性成分を壊すことなく得ることができる、といった地元ならではの強みを生かすべく、ハートリーフを沖縄研究所の原料実用化第1弾として取り組んだ。同社はこれを皮切りに宮古島における化粧品用植物の産業化にも貢献していきたいと考えている。

豊かな土壌で育てられているハートリーフ
また、スキンケアシリーズ「フラルネ」が、8月17日にパワーアップリニューアルする。肌のポテンシャルを引き出し、いきいきと美しく輝く肌へとみちびくフラルネの中でもキーアイテムとなる乳液に、保湿成分として宮古島産ハートリーフエキス(マデイラカズラ葉エキス)を配合する。角層をキュっと引き締め、毛穴の目立たないうるおいあふれる明るい肌へみちびく「先行乳液」だ。

フルリファイン ミルク f M(左)同 f EM(右)
ハートリーフエキス配合の乳液は2種。ノーマル~オイリースキン用の「フルリファイン ミルク f M」(110グラム・3300円・200グラム・5500円)と、ノーマル~ドライスキン用の「フルリファイン ミルク f EM」(110グラム・3300円・200グラム・5500円)。フルリファイン ミルク f Mはふんわりやわらかなベースが肌(角層)のすみずみまで浸透し、キメ細かくひきしまった、しっとりしなやかな肌にみちびく乳液。フルリファイン ミルク f EMは濃密でなめらかなベースが肌(角層)のすみずみまで浸透しうるおいで満たす、キメ細かくひきしまった、弾むようなハリのある肌にみちびく乳液。
アルビオンでは、沖縄研究所のほか、東日本橋研究所(東京都)、白神研究所(秋田県)、スリランカ伝統植物研究所(スリランカ)、横浜研究室(神奈川県)に研究施設を設けている。今後も各研究拠点の強みを生かした研究開発を進め、お客に新たな価値を提供できるよう努めていくとしている。