コスメを売り込むチャンスは意外に多い

お金持ちは高級品を買い漁る。そう決めつけるのは早計だ。いまは一般人と同じく、消費行動が多様化している。例えば、富裕層や超富裕層は地主や企業オーナーが多く、依然として百貨店の外商員から高級品を買う傾向が残っている。だが、お金持ちの中には、給与収入の範囲内で生活して金融資産を増やした人もいる。家計に余裕が出てもマス層と似た消費行動を維持しており、晴れの日に多少の贅沢をする程度だという。共働き世帯の可処分所得も高い。金融リテラシーは豊富で、消費意欲が旺盛。不動産や高級消費財に手を伸ばす傾向は強いが、それでも富裕層の生活スタイルとは全く異なる。

一言で富裕層といっても階層には変化が生じている。野村総合研究所(NRI)の推計によると、2023年に純金融資産(※1)1億円以上5億円未満の富裕層と5億円以上の超富裕層だった世帯数の合計は、前回調査の21年比11.3%増の165万3000世帯。13年以降は右肩上がりで増加している。準富裕層(5000万円以上1億円未満)も同24.1%増の403万9000世帯と高い伸びを見せている。
※1:預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた額

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