新客に必ず行うブランドの自己紹介

花王は二刀流のマーケティング戦略に挑んでいる。消費行動は細分化しており、顧客の囲い込みは一筋縄ではいかない。そこで同社は、高級ブランドの価値を訴える王道の戦略とブランド哲学(パーパス)に共感する消費者に絞り込む戦略を使い分け、富裕層と働く女性の同時獲得を狙う。同社化粧品事業部門プレステージブランドビジネスグループの田黒泰宏ビジネスグループ長は次のように説明する。

「国内市場は、スキンケアの約25%が1万円以上、ベースメイクの約30%が5000円以上の高単価品が売れています。それを支える富裕層、可処分所得が高い働く女性、訪日客の取り込みは、ブランドの成長に欠かせません。ただ、機能だけでは差別化が難しい。ですから、カウンセリングブランドが持つ情緒的価値の発信が売上増の鍵を握ります」

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン