健康食品業界のみならず社会を騒がせた紅麴問題から一年が経過した。このタイミングで業界がざわつくのは、紅麹問題を機に新導入された厚生労働省(厚労省)の健康被害対策の全容が明らかになったからだ。想定以上に大がかりで精緻な仕組みで、人員、予算とも大幅に強化される。業界からはカビが原因だった紅麹問題や過去の事例を鑑み、新たな風評被害を生むのでは、との懸念の声も出始めている。
紅麹問題は行政的にはピリオドが打たれた。回収した「紅麹コレステヘルプ」などの3製品は3月上旬に大阪市の立ち合いの下、約41万個を焼却して廃棄。3月19日には大阪市が食中毒の詳報として報告書を公表している。この事件は、青カビが混入した際の危害が認識されていなかったことを直接的な要因としており、①原因施設②組織の管理体制を改善するように求めている。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。